本校3年生の学習の成果が、飯山駅に掲示されました

 

 本校3年生は、総合的な学習の時間に、新幹線飯山駅が開業するまでの歴史について学んできました。はじめに、あるクラスでの学習の様子をお伝えします。

 

 生徒は、47年分の市報から新幹線誘致に関わる記事をピックアップして読む中で、昭和の終わりから何度も開かれた住民総決起集会に注目しました。生徒のお宅からは、集会で実際に使われた「新幹線誘致」と書かれた手ぬぐいが届き、別のお宅からは集会に参加した時の体験談が届きました。実物に触れ、人との出会いから当時の市民に心を寄せていった生徒は、次に新幹線陳情リレーマラソンに注目しました。市役所を介して紹介していただいたのが、お仏壇の春栄堂を営む高橋栄司さん。高橋さんは、当時リレー実行委員長としてご活躍された方です。高橋さんはわざわざ学校へお越し下さり、生徒に当時のことを語ってくれました。飯山市から280人のランナーが襷と陳情書をつないで走り続け、国会を始め関係団体に、新幹線誘致を懇願したそうです。「アピールのためとは言え、国会議事堂にジャージで入ったのは、後にも先にも多分私たちだけでしょう」と笑い、言葉を選んで分かりやすく、そして熱く語ってくださる高橋さんの人柄に、生徒は引き込まれて行きました。生徒は、学習後に高橋さんにお礼の気持ちを込めて寄せ書きを贈りました。寄せ書きに並ぶ「次の世代である私達が、飯山と駅を大切にします」の言葉に、この学習の成果と、生徒の成長を感じました。

 

 生徒は、「47年間待ち続けた市民の思い」と題して、学んだことを大きな紙にまとめました。これを、12月24日に飯山駅に掲示させていただきました。多くの利用者様に見ていただけるよう期間を年末年始に設定し、1月15日まで掲示をいたします。多くの皆様にご覧いただき、駅の歴史や、当時の市民に思いを馳せていただければ幸いです。